雨漏りの調査方法の種類と費用
雨漏りの原因を突き止めて水の侵入経路を明確にするのは非常に難しいため、専門の知識と機械などが必要になります。
このページでは、雨漏りの調査方法の種類と費用について紹介します。また、雨漏りを利用した悪徳業者の手口も併せて説明するので覚えておくと安心です。
目 次
雨漏り調査の種類と費用
目視調査
目視調査は、外壁や屋根などを目視や打診して雨漏りが発生していないか、水が侵入して形跡がないかを調べる方法です。
調査時間は1か所につき30分~1時間程度、費用は無料のところがほとんどです。
散水調査
散水調査は、水が浸入していると疑われるところに散水して雨漏りを再現する方法です。雨漏りを再現することで水の侵入経路を特定することができます。
調査時間は30分~1時間程度、費用は70,000円~180,000円程です。
ファイバースコープ調査
ファイバースコープ調査は、専用の小型カメラを使用して屋根裏や壁の中、排水管など直接確認しにくい所を調べる方法です。その場で映像を見ながら雨漏りの発生や水の侵入経路などを調査していきます。
調査時間は30分~1時間程度、費用は30,000円~100,000円程です。
赤外線カメラ調査
赤外線カメラ調査は、赤外線サーモグラフィー調査とも呼ばれ、赤外線カメラで建物を撮影して温度差を調べる方法です。色によって温度が確認できるようになっており、温度が低い部分は雨水が侵入している可能性が考えられます。
調査時間は1時間以上かかり、費用は180,000円~です。
発光液調査
発光液調査とは、水が侵入していると疑われる所に発光液を流して、液の流れを確認する方法です。発光液は紫外線を当てると光るため流れがはっきと分かり、水の侵入経路が明確になります。
調査時間は1時間以上、費用は100,000円~250,000円程です。
ガス調査
ガス調査は、雨漏りしている箇所からトレーサガスを送り込んで、水の侵入経路とは逆方向から侵入箇所を特定する方法です。マンションやRC構造の建物に向いている調査方法で、行う場合は建物の構造や施工法などの知識が必要になります。
費用は100,000円~です。
こんな悪徳業者には注意!
しつこく火災保険の話してくる
悪徳業者の中には「火災保険を使って雨漏り修理ができます」等と言い契約しようとする業者がいます。もちろん台風や強風などの自然災害が原因の時は火災保険が適用される可能性もありますが、必ず申請が通る保証はありません。
もし工事開始後に申請が通らなかったことが判明した場合、費用はお客様が全て負担することになります。
また、保険金が下りるように嘘の内容を申請する業者もいるので、お客様も詐欺の共犯とみなされる恐れがあります。
大規模な修理を勧めてくる
お客様に雨漏りについての知識が無いことを利用し、必要以上の大規模な工事を勧めて、高額な費用を請求しようとする業者もいます。
最悪の場合、調査時に業者がわざと屋根材などを壊して、工事を契約しようとするケースもあるので、しつこく修理を勧めてくる業者は注意しましょう。
突然訪問してきて修理を勧めてくる
突然訪問してきて「屋根を修理したほうが良い」等と言われた場合は注意が必要です。
急に工事を勧められたら焦ってしまうかもしれませんが、お客様に冷静に考える時間や他社と検討する時間を与えず、必要の無い工事や高額な費用で契約しようとするのが悪徳業者の手口です。
今すぐ修理が必要と言われてもその場で契約はせずに、まずは他の業者にも見積り依頼をして現状を調べてもらうようにしましょう。
まとめ
雨漏りを完全に止めるためには、まず専門業者による調査で水の侵入経路と原因を特定することが重要です。調査方法は目視や赤外線カメラ調査、散水調査などが一般的で、費用は無料~十数万円かかる場合もあります。
雨漏りは放置していると木材が腐食したり、カビやシロアリが発生して建物だけではなく健康にも大きな被害を及ぼすので、雨染みやカビ臭などを感じたら必ず専門の業者に相談しましょう。