サイディングの多彩(模様)仕上げ工法の特徴と塗装料金
サイディング外壁は、経年劣化によって塗膜が劣化するので、定期的に塗り替えをおこなう必要があります。
外壁塗装というと、単色の塗料で塗りつぶされてしまうと想像される方も多く、仕上がりがシンプになりすぎてしまうというイメージから、外壁のメンテナンスを避けて考えてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そのようなお悩みをお持ちの方におすすめなのが、多彩模様仕上げ工法です。このページでは、多彩模様仕上げ工法の特徴や施工方法などについて説明しています。
サイディングの多彩(模様)仕上げ工法とは
多彩(模様)仕上げ工法とは
多彩(模様)仕上げ工法とは、多彩模様塗料を使って塗装をおこなう工法です。
多彩模様は、2色以上のカラーフレークや着色されたゲルが配合された塗料のことで、天然石のような風合いに仕上げることが可能です。塗装後に手で触っても本物のような質感があり、立体感のあるおしゃれな外壁に仕上がります。
サイディング外壁だけではなく、モルタル壁やコンクリート壁、内装など広い範囲で施工することができます。
メリット
多彩模様塗料の最大のメリットは、高級感や意匠性ある外壁に仕上げることができるということです。
新築時のサイディングには、柄や色粒でデザイン性を持たせたものが多いですが、通常の単色塗料で塗りつぶしてしまうと、せっかくのデザインが消えてしまいのっぺりとした印象に仕上がってしまうことがあります。
そのため、デザインを残すために透明なクリヤー塗料を使って塗装をおこなうという方法もありますが、この方法では、色あせや傷みが少ない状態でなければ外壁の美観性を保つことができません。
しかし多彩模様塗料であれば、以前のデザインとは変わってしまいますが、さまざまな色やデザインから選ぶことができ、天然石のような質感で非常にクオリティの高い外壁に仕上げることができます。
また、多彩模様塗料は全て水性塗料のため、シンナー独特の臭いもなく、F☆☆☆☆の安全設計なので環境に優しく、シックハウス症候群のリスクを軽減できるというメリットもあります。
デメリット
多彩模様塗料には、メリットだけではなくデメリットもあります。
デメリットには、通常の塗料に比べ材料費が高く、職人の技術力によって仕上がりが変わるという点があげられます。材料費としては、通常の単色仕上げに比べ1㎡あたり600円以上高くなる傾向があります。
また、使用する塗料や工程が一般の単色塗料とは異なるため、施工には専門的な技術が求められます。職人の技術や経験が不足していると、色ムラや塗りムラなどが起こってしまう可能もあり、業者によっては多彩模様塗料を使いたいとお願いしても断られてしまうというケースもあります。
多彩模様塗料で外壁塗装を検討されている場合は、業者へ多彩模様塗料を扱っているか、施工経験はあるか確認しておくと安心です。
施工方法
多彩模様塗料の施工方法は、使用する製品によって工程が異なりますが、基本的にローラーや吹き付けで塗装をおこないます。今回は水性ペリアートUVを使った外壁塗装の流れをご紹介します。
まずは、高圧洗浄や、ひび割れ箇所の補修などの下地処理をおこないます。下地処理が終わったら、ベースカラーとなる専用の下塗り材をローラーや刷毛で塗装し、乾燥させます。乾燥後、手で撹拌した上塗り材をマルチガンで吹き付けて塗装し模様を付け、上塗り材が乾いたら塗装完了です。
よく使われる塗料と費用相場
多彩(模様)仕上げ工法でよく使われる塗料は以下の通りです。
水性ペリアートUV(日本ペイント)
カラーバリエーションは16種類展開されており、低汚染性や微弾性、防藻・防かび性の機能を備えた塗料です。専用の下塗りとセットで塗装することで微弾性のある塗膜になり、下地の動きに追従して外壁のひび割れなどを軽減することができるという特徴があります。
ゾラコート(関西ペイント)
カラーバリエーションが30種類とバリエーションが豊富な塗料です。低汚染性や防藻・防かび性の機能を備えています。
グラナートSP(アステック)
カラーバリエーションは10種類と他の塗料と比べ少なめではありますが、特殊なカラーフレークの配合により深みのある意匠性が高い外壁に仕上げることができます。
まとめ
多彩模様塗料でサイディングを塗装することによって、デザイン性の高い重厚感のある外壁に仕上げることができます。それに加えて、製品が全て水性塗料なので安全性が高いというのも魅力の1つです。
ただし、職人の技術力や経験によって仕上がりが左右されるため、業者によっては施工できない場合もあるので注意が必要です。
ペイントスタッフでは、国家資格を持った塗装のプロが徹底的に建物を調査し、建物の状態やご要望に合わせてご提案させていただきますので、どうぞお気軽にご相談下さい。