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中塗りと上塗りの色を変えるのはオススメしません!

1回目の上塗りと同じものを2回目塗るときって難しいのでは?とか塗り残しになるのでは?と疑問を抱くこともあるかと思いますが、塗料は乾く前と後では色の濃淡が違うので、プロの目から見るとわかります。

稀に、ネットで拾った情報で、「中塗りと上塗りの色を変えてください」というお客様もいらっしゃいますが、「信用されていないんだなぁ…」と、お客様のお気持ちも理解しながらも、少し悲しい気持ちになります。

弊社は自社の施工部隊になりますので、手抜きをしても何も意味がありません。逆に、手抜きをする状況に追い込まれていないので、ちゃんと工事をするしかないのです。

ここでは、中塗りと上塗りの色を変えるデメリットについて説明していきます。

※通常の着色3回塗りを想定してご説明しておりますので、吹付仕上げやクリアー仕上げは該当しない文面がございますので予めご了承ください。

なぜ、中塗りと上塗りの色を変える業者がいるのか?

大手やハウスメーカーなどで、1回目と2回目の色を変えることを推奨しているところは、自分たちは現場を管理できないし、施工業者も色を変えないとごまかすような職人が多いからです。

逆にお客様は不安になりますよね。でもこれが本質なのです。下請け制度を否定はしませんし、弊社でも繁忙期になると、私の思いが通じる本当に信頼できる業者さんにお任せする場面もございます。

ただ、なぜごまかすのか?ごまかさなければならないのか?と考えたときに、私の経験上から考えると、あまりにも無理な工期(短すぎる)で、あまりにも安い請負金額で施工を任されたとき、が要因だと思います。

弊社では、万が一でもそのような不正行為があった場合は、例え仕上がったであろう現場であっても職方を変えて下塗りからやり直しをします。

色変えのデメリット

しっかりと作業をする業者からすれば、色替え工法はナンセンスだと思ってしまいます。

なぜなら、色変えをする場合には中塗りと上塗りをそれぞれ1種類ずつ用意するので、塗料にロスが出る場合はお客様負担となります

色変えしない場合は、中塗りと上塗りを合わせて1種類でいいので、ロスが出にくくなります。

プロが見れば「のぼり」で判断できる

お客様の中には、「上塗り1回目と2回目が同じ色だと違いが分からなくなるのでは?」と言う方もいますが、それはレベルが低い業者の話です。

そんな業者に任せたらいくら、色を変えたとしても塗り残しのオンパレードになることでしょう。ネットに落ちている情報は今や数えきれないほど、その中の一つが必ずしも正解であるとは限りません。

塗料は乾く前と後では色の濃淡が違います。乾く前は薄く見えて乾燥後は濃く見えるという現象です。それを、我々は「のぼり」と言っています。

のぼりは、レベルの低い職人や、経験がない人には判断できないかもしれませんが、水性と油性(戸建てだと弱溶剤系)の塗料どちらも「のぼり」は存在します。

特に、水性塗料は『のぼり』の幅が大きく全く、別の色を塗ったと思うほど色が変化します。また、塗りたてと乾燥後の塗膜も濡れ感が出ていたりしますので、見極めがつきます。

のぼりがわかると、塗り残しのようなミスはなくなります。

まとめ

中塗りと上塗りの色変えは、一見するといい方法だと思ってしまうかもしれませんが、塗料のロスが出やすく、お客様が負担することになるので、無駄に高くなります。

同じ色の塗料でも、乾く前と後では色の濃淡が違います。これを「のぼり」と言い、プロの職人は「のぼり」がわかるので、塗り残しのようなミスはしません。

もちろん、お客様が求めるのであれば、色変え工法で、これでもかってくらいに塗りこみますので、ご安心ください。

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