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セラミック塗料の特徴と単価

セラミック塗料は、しっかりとした定義がなく、少しでもセラミックが含まれていると「セラミック塗料」と言えてしまいます。

また、訪問販売の業者が「オリジナルのセラミック塗料だから長持ちします!」という嘘をついて営業を続けた結果、色々な誤解があるタイプの塗料です。

ここでは、セラミック塗料と呼ばれる塗料タイプを4つに分けて説明し、良い塗料・悪い塗料、よくある誤解について説明していきます。

セラミック塗料とは?定義がなく曖昧な塗料

セラミックは、そもそも樹脂でなく粉で、「セラミックの粉が〇〇%入っていれば、セラミック塗料とOK」というような定義は存在しません。そのため、少しでもセラミックが入っていれば「この塗料はセラミック塗料です!」と言えてしまいます。「セラミック=なんか良さそう」というイメージに落とし穴があります。

まず、”セラミック”とは何なのか?について少しお話ししましょう。

セラミックとは、そもそも窯業製品という意味で使われており、無機物を高温で加熱してできた焼結体のことを指す、”焼き物”です。セラミックと一口に言っても、多種多様な機能を持つものがあります。

酸化物系には、アルミナと呼ばれる酸化アルミニュウム・ジルコニアや、炭化物系の炭化ケイ素というダイヤモンドに近い組成を持ったものもあります。これらは、鉱物を砕いたり、研磨する際にも用いられたりします。

近年では、製造の技術が上がり、原料を高純度化させ、その組織や形状、製造工程をコントロールし、求める機能や特性を出したセラミック(ファインセラミックスとも言う)を生産できるようになりました。塗料のようなケミカル製品は、このファインケミカルの1部を利用しております。

ですから、セラミック塗料とは、ウレタンやシリコン塗料と呼ばれる塗料に含まれる樹脂の種類によって呼ばれているのではなく、そのような塗料にセラミック(焼き物)の粉や粒が、顔料の一部として入っているだけだったりします

そのため、「セラミックの塗料だから長持ちします!!」「セラミックの含有量が多いです!!」など、いかにもセラミックが長持ちすると誤解を招くようなセールストークは、すべて嘘になりますので騙されないようにしてください

セラミック塗料には4タイプある

意匠性を持たせる石調塗料

天然石や焼き物を塗料に入れ、主に吹き付け工事に使うもので、石目調仕上げなどとも言います。その他、貝殻などを入れる塗料もあります。

このタイプは、吹き付け作業しかできないタイプと、ローラーでも施工できるタイプがあり、近隣の環境によって吹付が可能かどうかの判断も必要になります。

砂や石、陶器の粒を塗料にするためには、樹脂(糊)が必要ですから、ウレタンやシリコン、フッ素、無機の樹脂が必要です。その多くは、仕上げにクリアーを2回塗布するので、その塗料自体が長持ちするというよりは、クリアー塗料には顔料が含まれてない分、チョーキングが起きにくく劣化スピードを抑えているだけなのです

この仕上げは意匠性も高く、柱や外壁にアクセントとして用いられたりします。壁全体を施工することも可能ですが、コスト的にかなり高くなってしまいますので、弊社での使用頻度はそれほど高くありません。

余談ですが…。

よく訪問販売の業者がセラミックを謳ったり、闇雲にサイディング(張り物の外壁材)の壁に吹き付けてドロドロにしている現場があります。

このような悪徳業者に騙されて嫌な思いをした方は『ペンキ屋さん=詐欺師』という固定概念があるのか、弊社が施工前の近隣あいさつ回りをしてると、冷たく塩対応をされることがたまにあります。

このような嫌な思いをしないためにも、営業マンの言うことを鵜呑みにせずに、慎重に業者を選ぶ必要があるということです。

お客様に嘘をつく業者が『悪』であるならば、一人でも多くの方が騙されないように『真実』だけは伝えていかねばならないと考えております。

高グレードの無機塗料

塗料メーカーの山本窯業様の石彫塗料は、職人の間でもとても評判の良いです。しかし、ある訪問販売の会社が、この無機塗料をあたかも自社製品であるかのように施工しています。

これも巧妙に仕掛けられた『トラップ』で、お客様には『嘘』をついているわけです。訪問販売が山本窯業様の塗料を使う場合は、相場よりも高い価格になっていることが多いので注意してください。

低汚染塗料といわれる塗料

低汚染塗料は、簡単に言うと汚れにくい塗料です。最近では超低汚染なんていうものも出てきております。

建築の塗料業界では、トップクラスの売上高の実力を持つSK化研様のセラミシリコン(シリコン塗料)、または日本ペイント様のファイン4Fセラミック(4フッ化フッ素樹脂塗料)などの汎用塗料にも、実はセラミックが入っております。

これは顔料の一部として使われているだけだと思います。セラミック自体が長持ちするというよりは、商品の名前に入れていた方が長持ちしそうなイメージであることが起因しているかと推察いたします。

また、同じセラミックでも中国製の安価で不安定なものや、日本製の高価でしっかりしたものなど様々なものがあります。各メーカーは企業秘密にしているので、原産国は公にしておりませんが、設定金額にヒントがあり安いものには注意が必要です。

ガイナ、アドグリーンコートの断熱や遮熱効果のある塗料

“塗る断熱材”の異名を持つガイナは、中空バルーンという特殊なセラミックの粉を水性シリコン樹脂で塗料化している、とても機能性に優れた塗料です。どんな機能かというと、断熱・遮音・結露防止・耐火性・耐久性が高いなどの機能があります。

アドグリーンコートは、アドマファインというトヨタ自動車が持っているセラミックを塗料に混ぜてつくっています。この塗料は、粒子が細かいセラミックの粉を塗料に入れています。遮熱塗料というカテゴリーで、真夏の暑さの軽減のみに対応します。

どちらも日本の汎用の塗料メーカーが窯元になっております。

■ガイナについて、どうしても知っておいてほしいこと…
ガイナは、剥がれるとか、すぐに汚れる、などの悪口を耳にしますが、実はこんなことを言う職人や会社は、自社の施工品質が極めて低いと自ら言っているのと同じです。ガイナの塗料自体は、とても優れた塗料です。

ガイナを塗装して出た施工不良を塗料のせいにしている方が多いのが事実です。ガイナは誰でも購入は可能ですし、樹脂は水性のシリコンなので、どんな職人でも施工できる簡単な塗料っていうイメージがあるかもしれませんが、違います。塗り方にコツがいる”クセ”のある塗料です。

そのため、ガイナには提携施工店という制度があるので、技術講習をしっかり受けた会社に依頼することをオススメします。一般の塗料を塗るように考えていると、仕上がりが悪くなったり、薄すぎて断熱効果やその他の効果が見込めないなどの事例もあります。

クレーム対応で調べると、塗膜が薄かったり、逆に厚く塗り過ぎていたりと、塗料メーカーさんも対応に苦慮することがあると聞いております。

ガイナは、1缶に対して中空バルーンといわれるセラミックの粉を約6割配合してあります。2割が水分ですので、塗膜形成時には8割のセラミックの膜が張るということになり、ほぼ無機塗料と言っても過言ではありません。

代表的なセラミック塗料の単価と耐久性

塗料名 メーカー タイプ 耐久年数 単価(m2)
ガイナ 日進産業 断熱・遮熱塗料 15年 3,500~4,200円
ネオフレッシュティアラシリーズ 山本窯業化工 石目調仕上げ材
シリコン・フッ素・無機ハイブリット
20~25年 4,100~7,000円
4Fセラミック 日本ペイント 汎用
フッ素樹脂塗料
15年 3,000~3,500円
セラMシリーズ 関西ペイント 汎用
ウレタン・シリコン・フッ素
7~15年 1,800~3,500円
菊水スキンコート
エレガンストーン
菊水化学工業 石目調仕上げ材 15~20年 4,000~5,500円
ジキトーン御影
ジキトーンセラローラー
日本ペイント 石目調仕上げ塗装 15~20年 4,890~11,380円
アレスシリコンストーン 関西ペイント 石目調仕上げ塗料 15年 5,300~5,800円
アドグリーンコート アドグリーンコート 遮熱塗料 12年 2,500~3,000円

オリジナルのセラミック塗料の仕組みを暴露します。

「セラミック塗料=長持ち」ではない

「セラミック塗料=長持ち」というのは大きな間違いです。なぜ、「セラミック塗料=長持ち」という認識が広まったかは、訪問販売の業者さんの営業トークにあります。

訪問販売が商品説明の際に「うちの会社がオリジナルで作ったセラミック塗料で、うちしか扱えない商品なんです!単価は高くてもどこよりも長持ちしますよ!!」などよく言います。これが広まり「セラミック塗料=長持ち」という間違った認識が広がってしまいました。

では、オリジナルっていうのがどんな物なのか?ご説明いたしましょう。

実は、ほとんどのハウスメーカーでも同じことをやっています。「うちのはオリジナル塗料だから保証がつけられる」とか「本来はオリジナル塗料でないとダメだ」とか。そのほとんどが”嘘”で、実際はOEMといって普通に売られている塗料と何ら変わりないのです。

守秘義務がありますので、どこのメーカーのものが使われているということは差し控えますが、営業マンからオリジナル塗料という言葉を聞いたら「どこかの塗料メーカーと結託して塗料のラベルと容器を変えているだけだ」と考えてください。どこのメーカーのものか?訪問販売の会社でも末端の社員は知らない場合があります。

セラミックは粉になりますので、樹脂(糊)がないと塗料にはなりません。耐久性を決めるのは、シリコンやフッ素などどの樹脂に混ぜ合わせて作ってあるものなのか?です。

ベンチャー塗料メーカーについて

塗料メーカーは、各々の技術力はありますが、樹脂と顔料を他社から仕入れて混ぜて製品にしている会社です。ベンチャーの塗料メーカーでは、OEM(他社に塗料を作らせてラベルと入れ物を変えるだけ)がほとんどのもあります。

塗料は、安定して作り続けることができる工場を持っていない作れないので、その辺のポっと出のベンチャー塗料メーカーがそんなに簡単に作れるほど甘くはないのです。設立20年以内のほとんどのベンチャー塗料メーカーはOEMに頼っていて、中身は同じでラベルと容器だけが違うものに価値(トークでの嘘)をつけて販売しているだけなのです。

まとめ

セラミック塗料は、セラミック(無機物を高温で加熱してできた焼結体)と樹脂を混ぜ合わせた塗料です。ガイナやアドグリーンコートなどの塗料にもセラミックが配合されていて、とても機能性に優れた塗料で断熱・遮音・結露防止・耐火性・耐久性が高い機能性塗料です。

注意していただきたいのは、「セラミック塗料だから長持ち」という営業トークを使う訪問販売です。長持ちするかしないかの耐久性は、シリコンやフッ素などの樹脂部分の耐久性に左右します。セラミックを入れることで耐久性が大幅に変わることはありません。

訪問販売やハウスメーカーが言う”オリジナル塗料”は、汎用塗料メーカーが製造しているもので、ラベルを変えただけの商品が多いです。にもかかわらず、単価が高い場合が多いです。

訪問販売の営業マンは、商品知識だけ詰め込まれて仕事を取るためだけに働いております。フルコミッションの営業マンやそれに付随する人たちがこれです。

私が思うに仕事というものは『志事』と『私事』の2つがありますが、そもそもお客様のお宅を本当に長持ちさせたいと思うのであれば『営業トークで説明能力の高さ』はあってもいいと思いますが、その中身が『嘘』で塗り固められていたのでは何の役にも立ちません。

会社の利益や自分の給料のために、お客様を結果的に欺く行為はあってはならないことです。

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